育児のミカタ IKUJINO MIKATA

園児募集を増やすには?保護者に選ばれる方法とポイント

幼稚園・認定こども園において、園児集客は経営に関わる大きな課題となっています。この記事では、園児の募集を増やすために園ができることを、成功している事例ともに、保護者に選ばれるための方法とポイントをご紹介します。

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園児募集の現状

止まらない少子化。最も良い自園のアピール方法は?

2023年の出生数は72.7万人。合計特殊出生率は過去最低の1.20であることが厚生労働省より発表されました。急速に進む出生数の減少は、婚姻率の低下の他、コロナ禍での一時的な産み控えに止まらず、減少傾向に歯止めがかからない中、女性の就業率が上がり、幼稚園や認定こども園1号児の入園希望者数が減り、園児獲得が厳しい時代になっています。
また、幼児教育無償化などの政策がある中で、保護者が選ぶ時代になってきており、私立幼稚園は生き残りをかけて園独自の特徴を出すことが求められています。

今までは園選びをする際に、先輩ママやママ友達から近隣の園情報を教えてもらう事が当たり前でしたが、少子化やコロナ禍の影響で、ご近所付き合いの希薄化や支援センター等の利用も減っており、他人と関わらない子育てが主流になっています。この為、一番の園のファンである在園児の保護者と入園前の保護者の方が話す機会も減っており、園自らが取り組みを発信していくことが急務な時代になっています。

 

園児募集における課題

少子化の中、園児募集における課題として主に3つあります。
1つ目は園に預ける年齢の早期化。2つ目は幼児教育無償化・教育改革による弊害、そして3つ目は人手不足が考えられます。

園児募集の課題➀ 園に預ける年齢の早期化

園児獲得が早期に必要な理由

厚生労働省の発表によると、この10年で共働き世帯が200万世帯になり、保育園や認定こども園の3号認定のお子さんが増えています。テレワークなどで働き方改革も以前より進み昔に比べれば働きやすくなり、また、子どもの教育のために一度退職して子育てに専念する等の理由で、幼稚園を選びたいと考える保護者の方も一定数います。とはいえ、少子化の加速もあり、私立幼稚園にとっては向かい風になっているのは間違いなく、早期に園児と出会う事で幼児教育の大切さを知ってもらう取り組みは急務になります。

 

園児募集の課題 幼児教育無償化・教育改革による弊害

「幼児教育・保育無償化(以下、幼保無償化)」は、少子高齢化を迎え、幼児教育の重要性や子育て家庭の経済的負担を軽減することを目的として、2019年10月に開始されました。

幼保無償化をきっかけに、働き始める母親が増え、新たな利用希望や長時間保育希望者が増え、待機児童問題に加え、更なる保育者不足が深刻化し、保育の質を保つために、園経営として新たな人材を採用しなければならず、新たな課題が出てきています。

また、無償化で子育て家庭にとっては金銭的な負担が減るため、保護者が園を選ぶ上での選択の幅が広がり、園独自の特徴を出すことがさらに求められる時代になっています。

 

園児募集の課題③ 人手不足

慢性的な人手不足は避けられない

その他にも、私立幼稚園の人手不足は慢性的になっており、理由の一つとして新卒採用の学生が減ってきている事があげられます。保育系の学部卒業後に一般企業への就職や株式会社が運営する保育園へ早期内定をもらって就職を決める学生がいる事で、現状は少ないパイの取り合いになっています。

また、その他の理由として、早番などの早朝勤務などで子育てとの両立が難しく、出産をきっかけに就業を断念する場合もあり、職員のワークライフバランスも課題となっています。更に令和8年度からは全自治体で実施することになっている「こども誰でも通園制度」への対応もあり、低年齢児の保育経験を持った人の確保と実践的なノウハウの確保が求められています

園児募集において、生き残りをかけた園児獲得競争は激しくなることでしょう。園自ら取り組みを発信し、園選びの決め手となる手段が必要です。育児のミカタでは、園に合わせた課題解決の方法をご提案しています。園児集客でのお悩み、これからの子育て支援活動に不安をお持ちの方はお気軽にご相談ください。

 

園児募集のポイントは「保護者に寄り添う関係性づくり」

保護者が園選びをする中で、園に足を運んでもらうことは欠かせません。保護者は普段の園児の様子を見たり、園の教育方針を知ったりすると同時に、初めての子育てに悩みを抱える保護者に寄り添う環境を整えておくことも園選びの決め手になってきます。

園児募集のポイント 子育ての悩みに寄り添う

新米ママが幼稚園に求めていることは

子どもの健やかな成長には、親子の健全なかかわりを育むことが大切です。
しかしながら、核家族化、少子化の中で、初めての子育てをする為、親も新米ママであり、不安とストレスの中で日々を過ごしています。また、情報化社会の中で、ネット上の言葉に振り回されてしまうママが少なくないのが現状です。特に新米ママは子育ての悩みを抱えている方が多く、気持ちを吐き出したり、解決できる環境が必要です。教育業界が慢性的な人材不足の中、こども家庭庁の指針からも幼稚園・認定こども園にこの機能を求められています。

 

園児募集のポイント 0歳児・1歳・2歳児向けの募集活動

人気の幼稚園は0歳児・1歳児から活動を始めている

園を考えるお子様の年齢の早まりにより、園の入園を見据えた活動が必要になってきました。時代の変化と共に満3歳児クラスの導入がされ、0歳児、1歳児のお子さんを持つ保護者の方の園選びが始まり、園児募集の手法も大きく変わってきています。

この中で、0歳児、1歳児、2歳児向けに早期に親子参加型イベントが開催されている事は園にリピートでお越しいただく機会となり、早期に「集客」ができるため、大変人気の高い取り組みとなっています。

 

園児募集のおすすめの方法

園児募集のおすすめの方法は「0歳児、1歳児、2歳児向けの親子教室」

0歳児、1歳児では親子で一緒に楽しむことはもちろん、お子さんの好きなことを探す時期であると同時に、一緒に子育てをする同学年のママ友達を見つける時期になります。
また、2歳児では年少さんに向けた準備の時期のため、言語能力や運動能力の発達、周りへの興味関心の幅の広がりや、生活習慣の自立に向けた経験が大切になります。

園の選択を考えるにあたり、お子様の年齢が早まっているため、保護者と園が早期に接触できる活動が必要になってきます。

そこで、育児のミカタが開催している「0歳児・1歳児・2歳児向けのふれあい親子教室」を導入される園様が増えています。これまで代表 三上が、のべ3万名の生徒と出会い、を運営してきた経験を元に、この時期の成長に必要なカリキュラムをオリジナルで開発・講師派遣をしています。

内容は、お子さんの健やかな成長をお手伝いするのはもちろんのこと、多くの保護者様の方から子供との関わり方を教えてもらえた。子育ての役に立った。悩みが解消した。という声をいただいています。2022年、2023度の生徒アンケートでは満足度99.2%という驚異的な信頼をいただきました。

また、お教室では生徒さん同士が積極的に繋がりを作れる環境のため、ここで知り合ったことがきっかけで、親子共にお友達ができ、一緒に入園を決めたという声も数多くいただいています。育児のミカタで担当したお子様たちが成長し、年少クラスへのスムーズな引継ぎを行なう事で、園と一緒に育てていくお手伝いをさせていただいております。

※プレ教室(2歳児教室)を園独自で開催されている場合はプレ教室への引継ぎをしています。

園児募集において、0歳児・1歳児・2歳児のお子様をもつ保護者様との関わりはとても大切です。どのように関わりをもてばよいのか、その方法など、園児集客でのお悩み、これからの子育て支援活動に不安をお持ちの方はお気軽にご相談ください。一緒に解決していきましょう。

 

園児募集に成功した園の事例

事例① 0歳児から自動的に入園する仕組みを作る

千葉県 A幼稚園様

少子化対策で2021年より1歳児クラスを導入しています。

自園でプレ(2歳児教室)を行っており、その下の1歳児クラスのノウハウがないため、育児のミカタへご相談をいただき、講師派遣を開始しました。1歳児において4クラス募集を開始したところ、集まるか不安もありましたが、満員御礼に!

少子化対策を決断され、2022年よりその下の0歳児教室も開催することを決定し、2クラス募集を開始しています。1歳児4クラス、0歳児2クラス共に満席となり、自園で行う、2歳児クラス、年少クラスと申し込み状況も良好、下から入らないと入れない仕組みを作ることに成功されています。
また、2024年度は0歳児クラスが予想以上に多くご希望があり、急遽3クラス目の開催が決定しており、理事長先生、園長先生よりお喜びの声をいただいています。

 

事例② 園児減少から回復へ

神奈川県 B幼稚園様

年少入園希望児が予定より激減したことで、手を打つ中で0歳児~2歳児教室を導入、さらに2023年より0歳児、1歳児、2歳児親子教室を導入しています。
自園で他にも開催している教室や体操の先生をお呼びしたスポット的なイベントなども実施していますが、継続的に充実のためにふれあい親子教室も開催しています。ハロウィン、クリスマスなどの季節の行事の他、歯科医の講座、食育講座、リトミック、ベビーサイン、知育おもちゃなどいろいろなカリキュラムを導入していただいています。

結果として、周りでは少子化のあおりを受け、新入園児が減少していく中、B園様では年少クラスの人数が今年度は回復傾向にありお喜びいただいています。
また、2歳児のお子さんとママにかける声掛けが、園児とは大きく異なることを知り、自分たちだけではできないレッスンとの感想をいただいた。満3歳児クラスなどの教員の研修にもなっているとのお声もいただいています。

 

まとめ

どの方向に進むかは園次第、少しでも早く知ってもらう努力を

予想より早く出生数は80万人を割り込み、また母親の兼業化の増加、就労時間の長期化に伴い、保育園、幼保連携型認定こども園を選択する世帯が増えているのは周知の事実です。

そのような中で、選ばれる園になるには、まずは早期に自園を知ってもらうことこそが最も必要になるでしょう。

選ばれる園になるために、少しでも早く園を知ってもらえる方法として「親子教室」は有効な方法です。園児集客でのお悩み、これからの子育て支援活動に不安をお持ちの方はお気軽にご相談ください。一緒に解決していきましょう。

 

 

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