園児募集を成功するためのノウハウをいくつかご紹介します。幼稚園やこども園が安定して運営されるためには、園児数を確保することが重要です。そのための効果的な方法として、以下のポイントが挙げられます。

 

地域に根ざし、選ばれる園になる

①来てほしいご家庭像の明確化

募集したいご家庭像を明確にしましょう。また、教育目標と保護者の層があっているか。年齢、共働き世帯の割合、地域の家族構成など、新入園児対象のご家庭と合致していることが大切になります。

 

②地域メディアの活用

地元の新聞やフリーペーパー、地域密着型のウェブサイト、掲示板などに募集広告を出して、未就園児教室への参加や園見学に繋がり、園児確保をされている園もあります。早期に園の名前を知ってもらい、実際に足を運んでいただくきっかけづくりはおすすめです。

 

③口コミの強化

在園児の保護者は一番の園のファンですので、園児の保護者からの口コミは非常に強力です。満足度を高め、未就園児の保護者に積極的に友人や知人に園を紹介してもらう工夫をしましょう。

 

SNS（オンラインマーケティング）の有効活用

①SNSの活用

Instagram、Facebook（層による）、LINE公式アカウントなどで園の活動やイベント、保育内容を定期的に発信しましょう。写真や動画を活用し、保護者に親しみやすい雰囲気を伝えることでも大切です。

 

②園の公式ホームページ（WEBサイト）の最適化

園の公式ホームページを通じて、日頃の園児の活動の様子の他、募集要項、入園までの流れを掲載しましょう。今はスマホ検索が主流のため、PC・モバイルどちらも見やすいデザインにすることが重要です。また、問い合わせフォームや電話番号を目立たせて、保護者が簡単に問い合わせできるようにしましょう。

 

③LINE公式アカウントの活用

24時間お申し込みができるように、フォームでのお申し込みも良いのですが、自動化もできるLINE公式アカウントの活用もおすすめです。保護者が使っているアプリに合わせることで、気軽に園の情報を伝え、保護者と繋がることが出来ます。

 

イベントの開催

①見学会や体験保育の実施

入園を検討している保護者向けに定期的な見学会や体験保育を開催し、園の雰囲気や保育方針を体験してもらう機会を提供します。特に、実際の保育時間中の様子を見せることで、園の魅力を具体的に伝えることができます。

 

②親子向けの子育て支援教室の開催

園選びをする際に親子で参加できる機会を設けることで地域の保護者との接点を増やします。人材不足や内容の検討、決定、準備には時間がかかります。専門会社を活用して子育て支援教室を開催することが出来れば、開講前だけではなく開講後も園の負担が大幅に減り、また安定的に開催することが出来ます。個人の講師に個別に依頼を出す場合は、インボイスの登録状況確認、源泉徴収税の手続きが必要な他、講師体調不良時などに緊急で代理の手配が可能かを確認することも重要になります。

 

園の特色を明確にする

園長先生の魅力

園選びをする中で、園長先生がどういうお考えで園を運営されているのか、子どもたちに対してどんな思いを持っておられるのかを気にしている保護者は多くいらっしゃいます。子供たちが入園するタイミングは初めて保護者の元を離れることになります。例えば、年少からの場合は3年間、我が子がお世話になる園の園長先生ですから、保護者の方にも安心していただけることは大切です。

 

保育内容の差別化

園独自の教育理念やプログラム（英語教育、漢字教育、音楽や体育の特化プログラム、自然体験、モンテッソーリ教育など）が明確であると保護者に浸透しやすくなります。また、特定のニーズに合った保育内容を提供することで、他園との差別化を図ることもできます。

 

施設の魅力をアピール

園内の設備や安全対策、清潔さなど、保護者が重視するポイントを強調します。例えば、最新の防犯システムや安全性の高い遊具があることを紹介するのも良いです。

 

まとめ

園児募集の成功には、地域とのつながりを大切にし、オンライン・オフライン双方で効果的なファンづくりが必要です。少子化、就労家庭の増加もある中で、選ばれる園になるために、特に、早期に未来の園児と保護者に出会える環境作りと園の特色を明確に打ち出すことが、他園との差別化につながるでしょう。